奥穂高登山をシリーズで書いています
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→ 涸沢ヒュッテに宿泊して奥穂高に登山 vol.6 奥穂高岳山頂アタック
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2016年8月17日~19日の2泊3日で、上高地から明神、徳沢、横尾、涸沢ヒュッテ、奥穂高へと登山してきたので、最新情報をお届けします。
涸沢ヒュッテから奥穂高岳へ登山
台風7号発生!!山の天気は大丈夫?
17日の早朝に上高地からスタートする今回の奥穂高登山。
なのに台風7号が・・・Σ(・∀・;)
山の上は風を遮るものがなく、強風が吹き荒れます。一度、槍ヶ岳に登山した時に、台風で身動きがとれず小屋に閉じ込められた経験があります。
そんな事もあり、今回の登山は中止だと父親から連絡が入りました。
だけど、新しい登山ウェアを買ったし「じゃあまた今度」って簡単に行ける場所じゃないので、何が何でも行きたいって思った私は奥穂高岳の天気情報を徹底的に調べました。
そこで便利だった天気予報サイトがこちらです。
このサイトは、A、B、C、の3段階で天気を評価してくれていて、「C」だと登山に適していない天気ということになります。
調べに調べた結果、1日目は台風直撃だけど、2日目の朝には台風が北海道まで行っているので、1日目を我慢して登れば2日目以降は大丈夫という判断をしました。
1日目は、「上高地」からの3時間の道のりは平坦な道で、「横尾」から1時間で着く「本谷橋」から「涸沢ヒュッテ」までの2時間だけが登りなので、難易度が高いルートではないです。
それに、台風が過ぎたあとはカラッと天気が良くなることが多いので、それに期待をして行くことにしました。
涸沢ヒュッテへ向けて大阪を出発
車で長野県へ向かいます。
私の車は8人乗りのセレナなので、後部座席2列を倒すとシングルサイズの布団がひけます。たぶんセミダブルがジャストサイズです。
順番交代に運転しながら、後ろで熟睡できます。車のシートで仮眠してもあまりスッキリしないですが、車に揺られながらでも布団で寝ると熟睡できます。
大阪からのルートは、行き慣れている長野県松本市から上高地へ向かうルートにしました。
西名阪~東名阪~中央道~松本IC~沢渡 というルートです。
19時頃に松原ICから高速に乗り、25時30分頃に沢渡(さわんど)に到着しました。
沢渡駐車場に車を泊めて、明日にそなえて朝5時30分までゆっくりと睡眠を取りました。
すぐ近くに沢渡公衆トイレがあるので安心です。
さすがにウォシュレットはありませんでしたが、洋式便所です。
上高地へは「さわやか信州号」
マイカーで行くと体力的に辛くなるので夜行バスで上高地に来る人の方が多いです。下山して疲れているのに運転して帰ると居眠り運転の危険性があります。往復直通バスの方が安心ですし楽です。
起床 上高地へ出発
沢渡から上高地へ行くバスの始発時間と料金です。
バスの始発時間は日によって違いますので、ホームページで確認できます。
⇒ http://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/sawando/
バスの上高地までの料金は1,250円です。
タクシーの上高地までの料金は定額運賃になっていて4,200円です。
沢渡駐車場にマイカーを停めて上高地へ向かう登山者がたくさんいます。
※上高地まではマイカーで行くことができず、バスかタクシーでしか行けません
なので、登山者に声をかけて相乗りでタクシーで上高地へ行く方法がおすすめです。
このタクシーは前に客2人、後ろに客3人が乗れる珍しいタクシーで、客が5人乗れます。私は父と2人だったので、3人組の登山グループに声をかけて5人でタクシーに乗車して上高地に行きました。
タクシー料金4,200円 ÷ 5人 = 1人850円
バス代よりも安くなりました\(^o^)/
沢渡駐車場から上高地まで約25分ほどで着きました。
上高地バスターミナルから出発
早朝の上高地バスターミナルの様子です。
上高地バスターミナルのすぐ横の建物にトイレがあります。
100円のチップ制です。
先ほどの建物の向かいにテーブルやイスが置いてあり、登山の準備をしている人がたくさんいます。右に見えている建物に売店があります。
左側の父のリュックはモンベルのチャチャパック45リットル
右側の私のリュックはミレーのトリロジー30リットルです。
登山道具レンタル「やまどうぐ屋」
今は便利な時代になっていて、登山道具がレンタルできるショップがあります。
正直、年に1回も登山しないのにリュックサックや登山靴を買うのはもったいないです。私は6年ぶりに奥穂高岳へ登るのですがリュックサックと登山靴、登山ウェアを一式買い直しすごい出費でした(涙)。
台風がひどくて中止になっていたら目も当てられません。判断を誤ってしまい台風直撃なのに登山道具を買ったから無理して登りに行ってしまうかもしれません。
実際、今回の奥穂高岳登山は強行してしまいましたし・・・
このレンタルショップの良い点は、
- 在庫が豊富でカラーが選べる
- サイズ変更無料
- 靴をレンタルしたら登山用ソックスプレゼント
- 天候不良でも体調不良でも前日までにキャンセルの連絡をすれば全額返金
- 料金は登山日数のみでカウント
- 利用日の3日前にはお届け
- 通常使用の汚れや破損OK!保証金不要
- 着払いで返送料も無料
- 子供用の登山用品もある
上高地バスターミナルから出発
上高地バスターミナルを出発すると、いきなり緑たっぷりで雰囲気のある道になります。
ここから5分ほど歩くと河童橋があります。
河童橋に到着
台風の影響もあって全然人がいません。
普段は人がたくさんいるのですが・・・早朝なのでさらに少ないですね。
台風が接近しているので、あいにくの曇り空できれいな風景は見れませんでした。
河童橋を出発してこんな道を1時間ほど歩きます。
まだ歩きやすい道で早いペースで歩けます。観光客の方もたくさん歩いていてスニーカーやサンダルで歩いている人もたくさんいます。
明神に到着
明神に到着です。
お土産が色々と売っています。ここで宿泊することもできます。
明神の公衆トイレです。
次の徳沢までの約1時間トイレがないので、ここでトイレに行っておきます。
明神から先に進むと少し様子が変わってきます。
池があったり、川沿いを歩いたり、山奥に入っていきたくさんの自然に囲まれてマイナスイオンたっぷりな感じになります。
徳沢園のすぐ手前にトイレがあります。
徳沢に到着
ここが小説「氷壁の宿」に登場する「徳沢園」です。
宿泊することもできますし、横にきれいな芝生が広がっていてキャンプをしている人もたくさんいます。
こんな風に所々で道標が立っていて、どれぐらいの時間がかかるか書いてくれています。
ここから横尾までは約1時間です。
横尾に到着
横尾に到着しました。
ここにもトイレがありますし、水道があるのでここで水筒に水を補給できます。
食事をする事もできます。
横尾大橋を渡ります。
この吊橋は大きくて安定しているのでほとんど揺れません。
横尾大橋を渡ってすぐのところに、こんな看板があります。
ここからが本格的な登山が始まります。横尾までは観光客が散策に来ていますが、横尾大橋以降は登山者だけになります。
午後2時以降の入山は控えるようにしましょう。
ここから涸沢ヒュッテまで約3時間かかります。5時頃の到着では暗くなってしまい危険ですので、ここを2時までに通過できるスケジュールを組みましょう。
ちなみに、上高地から横尾まで約3時間で来れます。
先ほどまでと違い、岩がゴツゴツで歩きにくく足場が悪くなります。
屏風岩です・・・ガスってて下の方しか見えません。
横尾から本谷橋まで約1時間です。
ここから涸沢ヒュッテまで2.4km!!
本谷橋で休憩
これが「本谷橋」です。少し揺れます。
細いのですれ違うことができないので、譲り合って橋を渡ります。
ほとんどの人が本谷橋を渡ったところで休憩しています。ここでエネルギーを補給しておくことをおすすめします。
本谷橋から涸沢ヒュッテまで2時間かかります。
上高地を出発して、本谷橋まではほぼ平坦な道のりで楽勝ですが、ここから2時間が本格的な登りの連続です。
重たいリュックを背負って、4時間歩いて体力を消耗した後の2時間の登りになります。
岩場で足場が悪く歩きにくい登りの連続です。
今にも崩れそうな岩場もあります。
「落石注意!!」「休まず進め!」と看板に書かれています。
ずっと足場が悪い道が続きます。ミドルカットやハイカットの登山靴をおすすめします。
ローカットのトレイルランニングシューズで登山されている方もいましたが、こんなに足場が悪いので足を捻挫する可能性がすごく高いです。もしこんな山奥で捻挫したら大変です。誰も助けてくれません。全て自己責任ですのでカッチリした登山靴が安心です。
私は足首まである登山靴だったので、足がグニャッとなってもシューズが捻挫しないようにカバーしてくれて、安心して歩けました。
この登山靴はゴアテックスなので、雨が降っても弾いて濡れないので安心です。
涸沢ヒュッテが見えました☆
この岩場を超えれば、1日目の目的地の涸沢ヒュッテです。
途中で涸沢ヒュッテと涸沢小屋との分岐があります。
今日の宿泊する山小屋は涸沢ヒュッテなので左に進みます。
涸沢ヒュッテに到着
涸沢ヒュッテが見えてから30分ぐらいかかります。
最後の体力を振り絞って頑張りましょう♪♪
涸沢ヒュッテの正面玄関です。
涸沢ヒュッテのテラスで少し休憩です。
あいにくの曇り空ですが、雨が振ることはなくラッキーでした。
朝6時頃に上高地を出発したので、お昼の12時頃に涸沢ヒュッテに到着しました。
午後からはのんびり涸沢カールの景色を見て癒されタイムです\(^o^)/
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